今特に人気のある絵本作家ヨシタケシンスケさんの絵本は読んだことや書店で目にしたことがある方は多いかと思います。その中で、「こねて のばして」という絵本の魅力や具体的な読み方を紹介します。
パン生地のような不思議な物体。それを「こねて」「のばして」「たたいて」「ゆらして」「ころがして」と、様々な言葉で表現しながら、形を変えていきますというヨシタケワールド全開のお話になっています。
シンプルな言葉と、ヨシタケシンスケさんらしいユーモラスな絵が組み合わさることで、読み手はまるでその物体に触れているような感覚を味わえます。
「こねてのばして」あらすじ&作品情報
簡単なあらすじ
今日も元気に、男の子はパン生地のようなものをこね始める。
伸ばしたり、ちぎったり、顔につけたり…遊び方は無限大!
形はどんどん変わっていくけど、男の子の笑顔はいつも一緒。
次第にこのパン生地のようなものが男の子の相棒のような存在に!
「今度はこの生地をどうするんだろう・・」想像力の膨らむユーモアたっぷりのヨシタケシンスケさん作の絵本です。
絵本「こねて のばして」の魅力
・シンプルな言葉のリズムの心地よさ: 短い言葉と楽しい絵で構成された、子どもが一人で読み進めるのにぴったりの絵本です。「こねて のばして またこねて」「つついて つまんで おしつけて」と言葉のリズムが心地よく、子どもが言葉を覚えるのにこのリズムはとても良いと感じました。
・触覚を刺激する表現: 絵本を読みながら、子供と一緒に実際に何かをこねたり伸ばしたりしたくなるような、触覚を刺激する表現が満載です。「こねて」「つまんで」「たたいて」「ゆらして」など、動作の表現がたくさん出てきます!子どもにとっては「なでるってこうやるんだ」と動作の勉強にもなります。
・想像力を掻き立てる絵: パン生地のような不思議な物体を通して、子供たちの想像力を無限に広げます。何にでも変身できる楽しさを教えてくれます。
20ページ程度ありますが、動作の絵の上に「〇〇して」という言葉ばかりが書かれているので、子どもが一人で読むときも最後まで読めるようになっています。
今回読み聞かせの対象年齢としては3歳~で、言葉とページ、絵が多いのでその年齢にしています。
ですが、例えば「つついて」「つまんで」などパン生地を子どもに例えて、赤ちゃんツンツンとスキンシップしてあげることも出来ます。「ぱーーー」と言った表現もあるので3歳未満でも面白がってくれると思いますよ!
具体的な読み聞かせ方
- 声のトーン:「こねて のばして」のリズムを強調し、言葉の楽しさを伝えましょう。「〇〇して」の所は落ち着いた雰囲気で話し、「ぱー」「ぱーん」といった所は元気よく話してあげるといった抑揚が大事になります。
- 表現の工夫:「たたいて」「ゆらして」などの言葉に合わせて、実際に体を動かしてみたり、音を出してみたりするのも良いでしょう。「なでて」「みつめて」などは子どもを撫でてみたりしてスキンシップを図っても良いです。
- 触覚を意識:絵本を読みながら、実際に粘土や小麦粉で遊んだり、パン生地に見立てた枕などの柔らかいものを用意して、触覚を刺激するのもおすすめです。
- 質問を投げかける: 「〇〇ちゃんだったら、コレをどうする?」など、子どもに質問を投げかけることで、想像力と創造性を育むことができます。
次は何を読もう?3歳からおススメのヨシタケシンスケさんの絵本
ヨシタケシンスケさんの絵本で他に3歳ごろから読めるものがあります。
その名も『ねぐせのしくみ』。
寝ている間に一体何が起こっているのかをユーモアたっぷりに描いた、大人も子供も楽しめる絵本になっています。
ヨシタケシンスケさんらしい、日常の何気ない出来事を面白おかしく描くユーモアと、想像力を掻き立てる絵は、大人も子供もクスッと笑ってしまうこと間違いなしです!
『こねて のばして』感想&まとめ
「こねて のばして」は、子どもたちに豊かな想像力と創造性を養うことができる素晴らしい絵本です。
我が家は2歳半過ぎから読み聞かせていましたが、その時はじっと聞いていただけだったんですが、3歳過ぎてから急にこの本を自分で手に持って自分で「こねて、またこねて」と言いながら読むようになりました。
じわじわハマっていく姿がとても嬉しかったです。
子どもとのスキンシップも取れて、言葉もたくさん覚えられるとても良い絵本だと思います。
また、以下の記事では同じく3歳から読める絵本を紹介しています。今勢いが止まらない「パンどろぼう」シリーズです!
合わせて読んでみてください。
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